帰ってきた茶臼山恐竜公園探訪
8月中旬、長野に行ったついでに茶臼山恐竜公園を10年ぶりぐらい訪れた。
久々に行くと色々と変わっていたりして面白い。
変な顔で変なポーズのトラコド氏
トラコドという誤字は修正され本来の「トラコドン」と言う名前に直されていた。
今の恐竜界においてはトラコドンという名前もなくなってしまったが(現在はアナトティタンだそう)、昭和の名残とばかりに平成に生き続けるトラコドンがいた。
お馴染みのアンキロやトリケラトプスを過ぎると見慣れない奴が…。
イグアノドンが随分とカラフルな姿になっていた。
今回の恐竜公園探訪で一番変化があって驚いたところである。どうやら恐竜公園のある篠ノ井地区が開催した恐竜塗り替えコンテストの優秀作品だそう。
昔は恐竜発見第一号ということで銀色塗装だったのだが、このセンスはどうでしょう(想像だからどういう色でもよいのだが)。
「茶臼王」ことティラノサウルスの横の坂を上がると昔話に因んだ遊具が並んでいる「こどもオトギのひろば」に着く。ここはあまり変わりなし。
同じカチカチ山の遊具のたぬき。左の愛嬌がある可愛らしい狸に対して、右はちょっと顔が怖い。背中に火が付いてることに気づいた瞬間だろうか。
山を下から上がっていくので時代を遡る形で恐竜公園を歩く。
白亜紀、ジュラ紀、三畳紀、最後はディメトロドンのペルム紀で終わる。
今回はそのまま上にある不動島まで歩くことにした。「不動島」とはこの茶臼山が地すべりを起こした際に唯一動かなかった場所である。
茶臼山の地滑りは江戸時代の善光寺地震によって地下に亀裂が生じ、明治から昭和中期にかけて起きていたもの。明治末には砂防ダムで対策もされたが、結局地滑りで埋もれてしまったそうだ。しかし1965年に現在も残る排水トンネルなどの対策工事が実施されたためその後は安定しているとのこと。
ペルム紀から坂を登ること数分で不動島に辿り着く。
写真は不動島と地滑りの跡。
不動島の横には昔は川が流れていたのだそう。
しばらく行くとアスレチック広場「冒険の森」や植物園がある。夏休み中ということも有り子供で賑わっていた。ここからの景色は眺めが良い。
旧茶臼山自然史館の建物は茶臼山動物園へ行くモノレールの駅に変わっていた。(写真左下)
入ってみると1階の内部はそのまま、骨格標本などが置いてあった2階の展示室はごっそり消えてモノレール乗り場になっていた。壁に書いてあるフタバスズキリュウは健在。
再び恐竜公園を下り現代へ戻る。
ブロントサウルス(現アパトサウルス)
最近の研究ではアパトとブロントでは種類が違うとの説も出ているらしい。
昔は頭が電動で左右に動き、口から垂れたロープに掴まって移動できるという遊具だったのだが、そのロープはなくなっていた。おそらく老朽化と思われる。
それから今まで存在を知らなかったブロントサウルスの足跡。埋もれた新発見。
最後は案内看板で終わり。昔はスルーしていたが、「茶臼山の仲よし恐竜と語ろう」という詩のようなものが書かれていて、最後(最初?)まで油断ならなかった。
10年も経つと色々変わっているところがあって、なかなか楽しめた。
また10年後あたりに来てみようか。
ではでは・・・。